
そこは、昔ながらの銭湯で、
男女の脱衣所の間の高いところに、番台のおばあさんが座っていて、
これまた高いところに置かれた(番台専用の)テレビを見たり、
お客さんと話したりしている。
浴場に入ると、
富士山と海景色が広がる。
(男女で一枚の壁なので、半分が見える。)
その下にはお花のタイルが施されていて、
お湯は、とんでもなく熱くて、10分が限界。
(これが江戸っ子風呂の熱さ?)
床には、貝殻の形のタイルが所々に散りばめられていて、
密かにかわいい。
お湯の熱さに耐えつつ、横の壁をみると、
桃太郎のお話が一通り、日本画?で描かれている。
(なんともシュールでステキ。)
毎回行くと、誰かしらおばさまに話しかけられる。
ロッカーほとんど空いているのに、
「この角今あくから、角がいいわよ。なんなら二個使っても大丈夫だからね。」と勧められたり、
ほとんど関係ない会話になんとなく参加していたりする。
住んでいるところじゃないけど、
ここがあるなら、住んでもいいなと思えるほど。
ああ、
心も体もぽっかぽか。